白いぼうし
車のいろは空のいろ
●著:あまんきみこ
発売日:2000年04月01日/価格:1,100円/出版社:ポプラ社/ISBN:9784591064429
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母
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6歳~
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(^∀^)(T^T)(゜o゜)
私が小さい頃に家にあった本で、あまんきみこさんの本の中で一番好きだった本です。タクシー運転手の松井さんが出会う不思議なお客さんのお話の短編シリーズで、ただかわいらしい面白いだけじゃないところがあり、子どもにも是非読んでもらいたいと思って買いました。
私が一番好きだったのは「くましんし」というお話です。ある夜松井さんが最後に乗せたお客さんが車内に忘れ物をしたので自宅に届けに行ったら、そのお客さんは実は熊で、人間が山の開拓を進めたために住む場所がなくなって街におりてきたと告白したという内容でした。「人間が進めた開拓によって動物の住む場所がなくなった」というこの背骨の部分は、幼少期の私の心に深く刺さって、成長のところどころで見聞きしたり学んだりした、環境破壊、生態系の変化、最近ではまさに市街地での熊の出没など、「あの時の話と一緒だ」とドキッとすることが多いです。
大人になって読み返してみて、あまんきみこさんの先見の明に驚かされました。
こたたんこたたん 2025.10.31 Review
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母
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6歳~
"この表紙を見た瞬間、数十年前にタイムスリップしたような気分になりました。この本は、私(40代)が幼い頃に大好きだった「車のいろは空のいろ」の新装版。難しい漢字や単語も多かったですが、タクシー運転手の松井さんが迷い込む何とも不思議な世界に無我夢中になって読んだ1冊です。
この本はいくつかの短編で構成されています。松井さんのタクシーに乗り込んだ不思議な乗客の話や、松井さんが迷い込んだ不思議な街の話など。乗客は、キツネや熊など動物が多いですが、時々時空を超えた乗客も登場します。
幼心に印象的だったのは「すずかけ通り三丁目」というお話。戦争中に双子の息子をおんぶとだっこして逃げまどったという女性の乗客のお話なのですが、これは恐らく私が生まれて初めて見聞きした戦争の話。焼夷弾を落とす戦闘機や、防空頭巾にモンペ姿の挿絵があったのをぼんやりと覚えています。
世界を見渡せば、ロシアとウクライナの戦争が始まってもうじき1年になります。だからこそ今子どもたちに読んでほしい、そんな1冊です。"
furukawa 2023.02.08 Review
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