PICTURE BOOK INTRODUCTION 絵本紹介

TITLE たいとる

わたしのいもうと

わたしのいもうと

●著:松谷みよ子/味戸ケイコ

発売日:1987年12月/価格:1,320円/出版社:偕成社/ISBN:9784034380505

楽天ブックス
¥1,320 (時点 | 楽天市場調べ)

REVIEW レビュー

みんなの評価

★
★
★
★
★
5.0 (2件)

5★

2

4★

0

3★

0

2★

0

1★

0

また読みたい!

★
★
★
★
★
5.0 (2件)

5★

2

4★

0

3★

0

2★

0

1★

0

読んだときの表情は?

(^∀^)
(`⌒´)
(T^T)
(゜o゜)

読んでみた評価
★
★
★
★
★
また読みたい!
★
★
★
★
★

父 / 男の子 / 5歳 / (`⌒´)(T^T)

「わたしのいもうと」は、作者の松谷みよ子さんが実話をもとに描いた絵本です。いじめが原因で亡くなってしまった女の子のことを綴っています。
最近スタジオジブリの「火垂るの墓」を見たとき、全く関係ないのですがこの絵本を思い出しました。「何の非もないない子どもの理不尽な死」という点で、共通するものを感じたのかもしれません。そして、その死の背後にある「大人の責任」を感じたからかもしれません。
残念ながらいじめはなかなかなくなりませんが、親としては、我が子に、いじめはぜったいにいけないこと、自分と違う生き方・考え方をしている人を、そのことを理由に「非」としてはいけないこと、誰であってもその存在や思想を尊重しなければならないことを、しぶとく、粘り強く、言い続けなくてはならないと思います。その延長線上に戦争のない平和な世の中があるのだと、節子や清太のような子が生まれない世界が広がるのだと、戦後80年を迎えた今年、改めて強く思いました。

ひまわり 2025.10.31 Review

読んでみた評価
★
★
★
★
★
また読みたい!
★
★
★
★
★

母 / 6歳~ / (T^T)

この絵本を読んだときの衝撃は忘れられません。これがあの「いないいないばあ」や「いいおかお」を書いた松谷みよ子さんの作品なのだろうか。子どもの読み聞かせにと借りた絵本でしたが、この絵本を読まなければならないのはむしろ小学生以上。そして私たち大人だと思います。
この絵本は、読者から届いた一通の手紙がもとになっているそうです。「わたしのいもうとの話を聞いて下さい・・・」いじめにあい、学校に行かなくなり、心を閉ざしてしまった子の話です。食事を拒否し、母親が必死で固く結んだ口にスープを流し込もうとする。そのうち妹は折り鶴を折るようになる。母も姉も祈るように鶴を折る。そしてある日、妹はひっそりと死んでしまった。
悔しいことですが、いじめはなかなかなくなりせん。いじめが悪いことは自明の理であるはずなのに、妙な力学が働いて、加害者保護に向かったりする。歯がゆいです。でも、それでも「いじめはダメだ」と言い続けなければならない。この絵本は緩慢な大人への痛烈な叱咤です。

風の子 2023.02.16 Review

読んでみた評価
また読みたい!